インビザライン治療は、見た目にも美しく、生活に大きな制約を与えない矯正治療法として人気です。しかし、多くの患者さんが抱える悩みの一つに、歯ぎしりや咬みしめがあります。これらの問題は、インビザライン治療を受けている最中でも、または治療前に既に存在していた場合でも、様々な影響を及ぼす可能性があります。
インビザライン治療中に歯ぎしりや咬みしめが及ぼす影響と、それに対処するための方法についてお伝えします。
■インビザラインと歯ぎしりの関係
歯ぎしりや咬みしめ(医学用語でブラキシズムと呼ばれます)は、無意識のうちに行われることが多く、睡眠中やストレスが原因で起こることがあります。インビザライン治療を行っている場合、アライナーがある種の保護役割を果たし、直接的な歯の摩耗を防ぐ効果が期待できます。しかし、アライナーへ過度の力が加わることで、アライナーの損傷や治療計画に影響を与える可能性も考えられます。
■歯ぎしりがインビザライン治療に与える影響
①アライナーの損傷
強い咬合力がアライナーに加わることで、亀裂が入ったり、形状が変わることがあります。
②治療進行の遅延
アライナーが適切にフィットしなくなると、計画通りの歯の動きが得られないことがあります。
③不快感の増加
歯ぎしりや咬みしめによる過剰な圧力は、顎の筋肉に負担をかけ、頭痛や顎関節症の症状を引き起こすことがあります。
■対処法
①リラクゼーション技術の実践
ストレスが原因の一つである場合、瞑想、深呼吸、ヨガなど、リラックスを助ける活動が効果的です。
②ナイトガードの使用
インビザラインのアライナーの上から使用できる特別なナイトガードを提供することができます。これにより、夜間の歯ぎしりからアライナーを保護し、不快感を軽減できます。
③咬合調整歯ぎしりの原因が不正咬合にある場合、インビザライン治療の一環として咬合調整を行うことで、問題を解決することが可能です。
④定期的なフォローアップ
治療中は定期的に歯科医院に診てもらい、アライナーの状態や口腔内の変化をチェックしてもらうことが重要です。
インビザライン治療中に歯ぎしりや咬みしめを経験する患者さんは、治療に影響を与えないよう、適切な対策を講じることが大切です。歯科医院との密接な連携のもと、リラクゼーション技術の実践やナイトガードの使用など、症状に合わせた対処法を見つけることが、健康な口腔環境の維持と治療成功の鍵となります。インビザライン治療は、単に歯を動かすだけでなく、全体的な口腔健康を向上させる機会でもあります。歯ぎしりや咬みしめが気になる方は、遠慮なく当院にご相談ください。
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