インビザライン治療は、透明なマウスピースを用いて歯並びを整える革新的な方法です。この治療法は、特に成人の患者さんに人気がありますが、歯科医院としては、単に歯並びを整えるだけでなく、治療を通じて歯周病の予防にも注目しています。今回はインビザライン治療がどのようにして歯周病の予防に貢献できるのかを解説します。
■歯周病とは
歯周病は、歯を支える組織に炎症が生じる病気で、プラーク内の細菌が原因で発生します。初期段階では歯肉炎として現れ、放置すると歯周病へと進行し、最悪の場合、歯を失うことにもつながります。定期的な歯科検診と適切な口腔衛生が歯周病の予防には不可欠です。
■インビザライン治療と歯周病予防
1.歯並びの改善と清掃性の向上
不正な歯並びや咬み合わせは、ブラッシングやフロッシングがしにくくなり、プラークや食べかすが残りやすい状態を作り出します。インビザライン治療によって歯並びが改善されると、歯と歯の間や歯と歯茎の境界など、清掃が難しい部位も容易に清掃できるようになり、歯周病のリスクを大幅に減少させることができます。
2.取り外し可能なアライナー
インビザラインのアライナーは取り外しが可能なため、食事の後や就寝前のブラッシングとフロッシングが、従来の固定式矯正装置(ワイヤー矯正)を使用している場合と比べて容易に行えます。これにより、プラークの蓄積を防ぎ、歯周病の予防に繋がります。
3.定期的な歯科への受診
インビザライン治療中は、治療の進行状況を確認するために定期的に歯科医院に受診する必要があります。この際、口腔内の健康状態をチェックし、初期の歯周病の兆候を発見した場合は早期に対処することができます。
4.患者の口腔衛生意識の向上
インビザライン治療を通じて、多くの患者さんは自分の口腔衛生に対する意識が高まります。アライナーを清潔に保つための努力が、自然と日々の口腔ケアにも反映され、歯周病予防に役立ちます。
■インビザライン治療中の注意点
インビザライン治療中は、アライナーを正しく使用し、指示された通りに毎日清掃することが重要です。また、食事の後は必ず口をすすぎ、可能な限り歯を磨いてからアライナーを装着し直すようにしましょう。これにより、アライナー内で細菌が繁殖するのを防ぎます。
インビザライン治療は、見た目の美しさだけでなく、歯周病の予防にも大きな利点を持っています。適切な歯並びは清掃性を向上させ、取り外し可能なアライナーは日々の口腔ケアを容易にし、定期的な歯科医院への受診は早期発見・早期治療に繋がります。患者さん一人ひとりが意識を持って取り組むことで、インビザライン治療はより大きな価値を発揮します。
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